凸版印刷、脳活動を可視化し消費者インサイトを分析
NeUの脳活動計測機を活用した調査メニューを提供

▲脳血流測定を活用した購買行動分析調査の様子 © Toppan Printing Co. Ltd.

凸版印刷は、同社の消費行動研究室が提供する調査手法の新たなラインナップとして、消費者の購買行動時の生体反応を分析する脳活動計測技術を活用した調査メニューの提供を、消費財メーカー向けに開始した。

この調査メニューは、東北大学日立ハイテクのJV「NeU(ニュー)」の提供する携帯型脳活動計測装置を活用した、消費者インサイトを分析する調査である。

▲NeUが開発した携帯型脳活動測定装置「HOT-2000」© NeU Corporation

脳血流を計測することで、前頭前野において脳血流反応を示した箇所の活動状況を把握し、数値化することができるそうで、消費者が商品や売り場に対して感じる言葉では表現が難しい直感的な感覚や無意識的な反応を定量化・可視化するという。

提供されるのは、凸版印刷がこれまで提供してきた消費者の購買行動把握のためのインタビュー/アンケート調査と、購買行動時の視線の動きを記録・分析するアイカメラを使った行動視察などの調査メニューとを組み合わせたもの。

これにより、商品パッケージやPOPなどの販促ツールが商品選択・購買決定にどう機能しているか、これまでの視線解析の知見に加え、脳活動を可視化することでより深い検証が可能となるとしている。End