NEWS | プロダクト
2020.03.19 15:31
ハイブリッド電動航空機「VoltAero Cassio」を手がけるフランスのVoltAeroは、航空機のエンジンなどを開発するSafran Electrical&Powerのスマート電動モーター「ENGINeUS™」を搭載したCassioの試験飛行を開始した。
この試験飛行は、Cassioの電動およびハイブリッド電動パワートレインの検証に向けた重要な段階となるもので、4~9人乗りの航空機シリーズを発展させ、プライベート向けやエアタクシー・チャーター機会社、二地点間の地域便、そしてさまざまなカテゴリーの用途に合わせた航空機を展開することを目指している。
試験では、VoltAeroのCassio 1試験機を使用し、電動モーター「ENGINeUS™ 45」2基を両翼の前方に設置。
また、上限の9人乗りタイプでは、電動モーターとVoltAero独自の機尾方向に向いたハイブリッドパワーモジュールを搭載。このモジュールは、エンジン1基と電動モーター3基をまとめたものだそうだ。
VoltAeroのテクニカルディレクターで同機を操縦するDidier Esteyneは、「サフランのENGINeUS™モーターで飛行すると振動がなく、騒音も非常に少ないことがよくわかります」とコメント。Cassioの開発が新たな段階に入ったことを印象づけている。