ソニーCSLが京都に研究拠点を開設
精神性のゆたかさへの貢献を目指す

▲Photo by Pietro Jeng on Unsplash

ソニーコンピュータサイエンス研究所は2020年4月、国内初の支所となる「京都研究室」を京都市下京区に開設する。

テクノロジーの進化により効率化や自動化といった利便性や充足感が私たちの生活にもたらされる一方、将来的にはお金やモノで満たされるものを越えた「ゆたかさ」も追求できると考える同社。

この京都研究室では、「人類の精神性のゆたかさに貢献する」を価値の中心に据えて研究を進めるそうで、現在の主要研究テーマのひとつである、創造性を含めた人間の能力拡張を目指す「ヒューマン・オーグメンテーション」(Human Augmentation)の研究を東京の研究所と分散・協調して推進するという。

また、京都を含めた関西圏ならではの文化的特性や有形無形資産、人材などを念頭に、さまざまな文化的背景を持つ産官学機関の関係者とも連携しながら、普遍的なサイエンスを探求するそうだ。

同社の代表取締役社長・北野宏明氏は、「研究とは、未来を作ることであり、『作るべき未来』に関する深い洞察が必要です。今回新たに京都が研究活動の場に加わることにより、既存拠点とは違った形で、あるいは相互に共振、作用しながら人類の可能性にチャレンジしていくことを期待しています」をコメントしている。End