NEWS | アート / コンペ情報
2020.03.11 15:44
メディア芸術の総合フェスティバルである第23回文化庁メディア芸術祭は、受賞作品を発表した。
同アワードは、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するもの。世界107の国と地域から応募された3,566作品の中から、部門ごとに大賞、優秀賞、新人賞、ソーシャル・インパクト賞、U-18賞を選出した。
アート部門の大賞は、Adam W. BROWNのインスタレーション「[ir]reverent: Miracles on Demand」。中世のローマカトリックの聖体顕示台にインスピレーションを受けたインキュベーターに、キリストの名前を象徴する「PX」の刻印を施した薄いパンを配置し、微生物を含む培養液を滴下。そこで培養された微生物が粘性の赤い液体を生成してパンを「出血」させるなど、人間が特別な存在であるという価値観を揺さぶる作品。
エンターテインメント部門の大賞は、佐藤雅彦・佐藤匡・石川将也・貝塚智子による映像作品「Shadows as Athletes」が受賞。約10種の競技を行うアスリートの影を中心に撮影、俯瞰または天地が反転した状態で静かなピアノの音楽とともに展開されるという。
アニメーション部門の大賞は、五十嵐大介の同名長編マンガ作品を原作とした渡辺歩による劇場アニメーション「海獣の子供」に決定。手描きでしか実現し得なかった表現の領域に、3DCGを限界まで近づけ、原作の生き生きとした線の力を余すことなく映像化している。
マンガ部門は、島田虎之介「ロボ・サピエンス前史」が大賞を受賞。ロボットと人間が共存する時代を舞台に、ロボットたちのさまざまなあり方をシンプルな線描と記号的な背景、詩的な余白によって描くオムニバス作品で、ロボ・サピエンス時代の到来を前にした人間とロボットの取り結ぶ複雑な関係を浮かび上がらせている。
また、世界17の国と地域から応募された46作品の中から、フェスティバル・プラットフォーム賞を選出。あわせて、功労賞としてメディア芸術分野に貢献のあった人を選出した。
なお、これらの受賞作品展が2020年9月19日(土)から9月27日(日)まで、東京・お台場の日本科学未来館を中心に開催されることも決まっている。
第23回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展
- 会期
- 2020年9月19日(土)~9月27日(日)
- 会場
- 日本科学未来館(東京・お台場)他
- 詳細
- https://j-mediaarts.jp/