NEWS | プロダクト
2020.03.05 15:13
ベントレーのビスポーク部門となる「マリナー(Mulliner)」は、新モデル「バカラル(Bacalar)」を初公開した。製作台数12台の限定生産となる。
メキシコ・ユカタン半島にあるバカラル湖にちなんで命名された、現代のベントレーには珍しい2ドアモデル。2シーターのオープンカーによる究極のラグジュアリーを具現化した、最高峰のグランドツアラーである。
ルーフのない「バルケッタ」(小舟)デザインに、インテリアも多種多様な装備と素材が充実。デザインチームとオーナーが協力して、世界で一台だけのカスタムカーを手作業で仕上げるという。
リアトレッドは「コンチネンタル GT」よりも20mm長く、どっしりとしたリアハンチによって逞しくスポーティな佇まい。リアハンチに収まったビスポークの22インチ・トライフィニッシュホイールは、深みのある曲線を生み出している。
また、コクピットのラップアラウンドデザインは、ラインも表面もすっきりと美しく、急角度のセンターコンソールからダッシュボード、ドアパネルへと流れるように接続。包み込むようなラインは、そのまま座席後方に設けられたラゲッジスペースへと続いている。
今回、「マリナー」は新体制へと移行。新部門は「クラシック」、「コレクション」、「コーチビルド」の三本柱となり、コーチビルド部門の第1号車となるのがこの「バカラル」だ。
デザインチームが、かつてないほどダイナミックで彫刻のようなモデルを目指した「バカラル」は、未来への意思表明となり、ベントレーが新たな100年へと踏み出すきっかけでにもなるだろう。