国連、新型肺炎対策に1,500万米ドルを拠出
感染拡大の監視や症例調査に

▲両親と祖父母が新型コロナウイルス感染で入院し、ひとり家に取り残された5歳のヤンヤンちゃん(仮名)。病院のスタッフとボランティアが彼女の面倒を見ている。(2020年2月17日撮影)© UNICEF_UNI304654_Cui

国連は2020年3月3日(火)、新型コロナウイルス(Covid-19)を封じ込めるための世界的な取り組みに資金を提供するため、国連中央緊急対応基金(CERF)から1,500万米ドル(約16億1000万円)の助成金を拠出したと発表した。

この助成金は、ユニセフ(国連児童基金)とWHO(世界保健機関)に拠出されるもので、ウイルス感染拡大の監視、症例の調査や、国立研究所の運営などに使われる。

WHOがCovid-19の世界的なリスクについて、4段階評価で最高となる「非常に高い」に引き上げたことに対応する措置で、WHOは、感染の連鎖を断つことができれば、Covid-19を抑え込むチャンスはまだあるとしている。

▲上海浦東国際空港でユニセフ・中国事務所代表から政府代表者へ医療従事者向けの支援物資を受け渡す様子。(2020年3月1日撮影)© UNICEF_UNI307634_

現在、イタリア、イラン、韓国での症例数の急増しており、バーレーン、イラク、クウェート、オマーンでイランに関連する症例が、アルジェリア、オーストリア、クロアチア、ドイツ、スペイン、スイスではイタリアに関連する症例が報告されている。

Covid-19による感染症のアウトブレイク(大流行)は、重要な分岐点を迎えている。監視を強化し、徹底的な調査を行い、接触者を特定し、適切な手段を講じてさらなる感染拡大を防ぐことにより、Covid-19を封じ込めることが課題である。End