ブエノスアイレスの「St. Andrew's Scots School」新校舎
スコットランドを象徴する景観をデザインに落とし込む

アルゼンチン・ブエノスアイレスに完成したSt. Andrew’s Scots Schoolの新校舎は、革新的な学習とスコットランドの伝統が融合したバイリンガル学校だ。

コペンハーゲンにオフィスを構えるRosan Bosch Studioの設計で、スコットランドを象徴する景観を落とし込んだデザインを目指した。ローランド地方の平らな浜辺から岩がゴツゴツした自然のままのハイランド地方へといたる「学びの旅行」が楽しめるそうだ。

幼稚園から低学年の子どもは、ローランド地方の浜辺にインスパイアされたオープンエリアを使用。ここにはクッション性のあるフロアなどを設け、柔軟で快適な学習スペースを提供する。浜辺にはサンゴの形をしたユニークな遊具を置くことで、空間に独自性が生まれ、遊び心のある学習を促す環境となった。

高学年になると、ハイランド地方へと移動。ここでは活動の領域も徐々に広がり、より多くの選択肢と自主性が与えられるという。玄武岩の柱状節理のような遊具に集まって会話したり、カーブを描いたソファで集中して読書したりと、想像力をかきたてる風景であるとともに学習環境の差異化も実現している。End