米ロサンゼルスのエクスポジションパークでは、映画監督のジョージ・ルーカスとその妻で実業家のメロディ・ホブソンが設立する、ビジュアルストーリーテリングのための「Lucas Museum of Narrative Art」の建設が進められている。2021年後半の完成を予定している。

同館では、イラストや絵画、コミックアート、写真にくわえ、映画制作について細やかに展示する常設コレクションと企画展を展開。新しい緑地や最新鋭の映画館、オンサイト教育向けのスペース、レストラン、ショップ、イベントスペースなども提供するという。

設計は建築家 馬岩松（Ma Yansong）が率いるMAD Architectsが手がけている。都会に浮かぶ雲のような別世界をイメージしており、地上に広がる公園を覆うキャノピーを作り、自然と都市の環境との関係性を探ることを目指しているそうだ。

神秘的で超現実的な未来の宇宙船が、公園内の自然のなかに「着陸」したようなデザインで、あらゆる人々がこの文化の楽園を楽しめるように、建物内部は明るく開放的な巨大な洞窟として設計。

天窓から日光が差し込み、訪れた人を館内のさまざまなプログラムへと誘ってくれる。地上階と屋上は誰でも楽しめる広大な公共エリアとなっていて、運動したりリラックスしたり、周囲の自然に話しかけたり、都会にある自然を直接体験することができるそうだ。