NEWS | プロダクト
2020.03.02 15:40
日常生活のなかで車いすの人が使いにくいもののひとつは、ドラム式洗濯機なのだそうだ。上部が開閉するにしても、左右に開閉するにしても、車いすの人にとっては扉が開く洗濯機の手前側の空間がつっかえてしまうのだ。
韓国のプロダクトデザイナー Jiheon Songが提案するドラム式洗濯機のプロトタイピング「SLIP WASH」は、この扉を上下にスライドさせて開閉できるようにしたもの。
もちろん、ただ扉をスライドさせるだけではなく、洗濯機の置き場所を考えた形状や扉を一番上まで無理なく開けられる構造が求められたという。
そこで形状は、車いすの人でも健常者でも使えるように、ユーザーの身長を考えて設計。既存の洗濯機の構造でも取りつけられるスライドとして、ポップアップ式を採用。スライド時には、内側にあるガラス扉に引っかかることもない。
土台部分は斜めにすることでスペースができ、車いすでも洗濯機に車輪が引っかからないようになる。
さらに、洗濯機の前面にあるガラスをディスプレイにすることで、洗濯の進捗状況も簡単に確認できる。また、スマートウォッチのミラーリング機能を使って、リアルタイムで状況を確認することも可能だとしている。