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2020.02.25 15:50
米ニューヨークにあるソロモン・R・グッゲンハイム美術館では、2020年2月20日(木)から8月14日(金)まで、展覧会「Countryside, The Future」が開催されている。
これは、建築設計事務所 OMAを率いる建築家・都市計画家のレム・コールハースと、同事務所の研究機関 AMOのディレクターを務めるSamir Bantalが、環境や政治、社会経済といった喫緊の課題に取り組む展覧会である。
地球上の約98%を占める、都会ではない農村や遠隔地、未開発地をここでは「countryside」(田舎)とし、そこで起こっているラディカルな変化を考えるもので、独自の調査にもとづいて同館全体を使ってユニークな展示を行っている。
そしてこのプロジェクトには、米ハーバード大学デザイン大学院、北京の中央美術学院、オランダのヴァーヘニンゲン大学、ケニアのナイロビ大学から学生が参加し、コールハースやAMOとともに調査結果を発表した。
都市生活を送る者にとっては、田舎は一見無関係のようにも思えるが、実は都市集中によって大きな影響を被っている。農村の対極にあるニューヨークの美術館において、気候変動や移民問題、食料問題などの地球の未来を「Countryside」から見つめる展覧会となっている。