パナソニックの光害対策型防犯灯・道路灯
国内メーカー初「星空に優しい照明」の認証を取得

▲試験設置したカットルーバ付きの電球色LED防犯灯(手前右)と既存の白色LED防犯灯(左奥2灯)

パナソニック・ライフソリューションズ社は、同社の光害対策型のLED防犯灯と道路灯が、国内メーカーで初めて国際ダークスカイ協会(IDA)による「星空に優しい照明(Dark Sky Friendly Lighting)」の認証を取得した。

この認証は、主にグレア(眩しさ)を必要最小限に抑えつつ、星空を見えにくくする上方への光の漏れが一切なく(上方光束率0%)、青色光が少ない電球色となる3000K(ケルビン)以下の色温度の製品に対して、光害問題に取り組むNPO団体のIDAが与えるものである。

▲IDA認証 光害対策型防犯灯

今回認証された防犯灯と道路灯は、「星の郷」として知られる岡山県井原市美星町の「美星町観光協会」からの要望がきっかけで開発を開始。2019年夏には美星町内に設定されたモデル地区において、カットルーバをつけるなど一部改良型の防犯灯を設置して現地検証を実施した。

▲IDA認証 光害対策型街路灯

美星町は、1988年に環境庁から星がよく見えるまちとして「星空の街」に選定。1989年には美しい星空を守るために国内初となる「光害防止条例」を制定しており、現在はIDAが認定する「星空保護区」のコミュニティ部門においてアジア初の認定取得を目指しているそうだ。End