中国・江陰市の歩道橋「Jiangyin Greenway Loop」
自然の産物・長江にインスパイアされたデザイン

中国江蘇省江陰市では、オーストラリアの建築設計事務所 BAUが手がける歩道橋「Jiangyin Greenway Loop」の建設が進められており、その一部が完成した。

この歩道橋は、健康的で持続可能な移動や都会での楽しみを求める中国の成長にあわせたもので、クリエイティブで進歩的、そして住みやすい都市を目指す江陰を象徴する建築物となるだろう。

プロジェクトは4つのパートからなり、それぞれが設置される場所を体現するようなユニークなデザインになるそうで、すでに完成している北側は波止場の公園を通過しており、造船の歴史や港湾施設を象徴。そしてこの東側の部分は、江陰を流れる長江の重要性を表現するという。

自然の産物である長江は、都市の日常生活のなかに埋もれてしまい、あまり気にかけなくなっているかもしれない。そこでこの新しい歩道橋を長江の縮尺モデルとすることで、その類まれな力強い側面を思い出させ、道の途中に設けられた広場や展望施設が長江沿いの都市や支流を表すことになる。

さらに、場所の記憶が残るように、さまざまな規模のイベントも数多く実施。パフォーマンスやリラックスのためにひな壇を設けたり、広場に楽器を据えつけたり、すべり台やクライミング用の斜面のある遊び場を作ったりと、どんな年代の人でも楽しむことができる。

また、歩道橋はスチール構造で、カラーのついたコンクリート舗装。橋桁は人の頭が届かないところは16m間隔、届くところは32m間隔とし、その下で行われるコミュニティ活動の柔軟性に配慮しているそうだ。End