ポーラテックが開発した新素材「Polartec® Power Air™」
従来よりも25%の軽量化を実現

アウトドア向けのフリース生地などを展開する米ポーラテックは、革新的なニット構造のテキスタイル「Polartec® Power Air™」を手がけている。

フーディニアディダスBurtonNOBULLといったブランドのジャケットにおいてすでに採用されているこの生地は、内側に多数のカプセルが設けられており、そのなかに暖かい空気を閉じ込めつつ、マイクロファイバーが外へ抜け落ちていかないようにしているのが特徴だ。

マルチレイヤーのなかにマイクロファイバーをカプセル化した生地構造により、熱効率が促進。通常こうした繊維は時間とともに次第に剥離していくのだが、「Polartec® Power Air™」では切れ目のない繊維をエアーのなかに閉じ込めることで、他の高級ミッドレイヤー生地よりも少なくとも5倍も糸が長持ちし、そのぶん環境負荷の低減にも貢献するという。

また、ポーラテックは1993年に使用済みプラスチックボトルからフリースを作るプロセスを発明しており、これまでに15億本のボトルをアップサイクルしてきた。この「Polartec® Power Air™」も100%リサイクル可能で循環性があり、同社の当初の製品よりも25%の軽量化を実現している。End