Olson Kundigが設計した家族向けの山荘
過酷な山の環境に耐える「Whistler Ski House」

カナダ西部のコーストマウンテンにある「Whistler Ski House」は、米シアトルの建設設計事務所 Olson Kundigを率いる建築家 トム・クンディグが設計した、過酷な山の環境に耐えられる家族向けの山荘である。

メインフロアは地上から10フィート(約3m)の高さにあり、木造のキャノピーに住む感覚を楽しみながら、堆雪や洪水が発生しやすい湖岸から距離をとることができる。

建物は2つの独立した構造物からなり、そのあいだを長さ80フィート(約24m)のガラス張りの渡り廊下でつないでいる。カスタム設計された水平移動するシャッターによりプライバシーを確保し、室内装飾アート作品をまぶしい雪の照り返しから守ってくれる。

ファサードはクランクやスイッチを使って、ガラス張りのオープンな状態にしたり、ベイマツを使ったルーバーで少し明かりを取り込んだり、錆色のスチールで完全に閉じてしまったりと、さまざまな調節ができる。

渡り廊下は2棟のあいだにプライバシーを設けるだけでなく、常緑樹のあいだをすり抜けており、家は敷地全体に広がることで最大限に木々の景色が見渡せる。一方には、フルハイトの窓からふもとに広がる湖を見ることができ、反対側にはモミやツガ、ヤマナラシの森が楽しめるそうだ。End