米バーク自然史文化博物館の新館がオープン
透明性を最大限にするOlson Kundigの設計

米シアトルにあるバーク自然史文化博物館は、ワシントン州でもっとも歴史のある公立博物館だそうで、トーテムポールや原石、恐竜の化石など、1600万を超える工芸品や標本のコレクションがあるという。

同館では、今なお収集活動により拡大を続けている非常に広範囲にわたるコレクションのために、長期間にわたって柔軟性を確保できる、一貫性があって効率の良い倉庫として機能する新しい建物が必要となった。

そして、2019年10月にオープンした新館は、建設設計事務所 Olson Kundigが設計を担当。合理的なスキームにより、現在だけでなく将来にわたって、同館の多岐にわたる活動やコレクションをサポートすることができる。

さらに、もうひとつの重要な設計目標は、透明性を最大限にし、同館のすべての部分を見せることで、来場者への体験を提供することだった。そこで、館内の公共スペースと「裏側の」スペースのあいだにある従来の博物館の壁を壊し、コレクションや研究室とこれまでのギャラリースぺースを融合。

ふたつのエントランスを設けることで、博物館と地域の文脈がつながり、ワシントン大学のキャンパスや周辺コミュニティにも向かうことができるようになった。

壁に設置された24フィートx 20フィート(約7.3m×6m)の回転式の窓はこの透明性を強調するもので、同館を新しい屋外庭園へと開放。学芸員や来場者、教育者や学生がみな、豊かな多様性を持つ自然界とつながることが同館のミッションなのだそうだ。End