陸前高田「ワタミオーガニックランド」
隈研吾が設計する日本最大級の野外音楽堂を建設へ

▲「ワタミオーガニックランド」完成予想図

外食事業などを展開するワタミは、岩手県陸前高田市と協定を締結して、東日本大震災の発生から10年後にあたる2021年3月に開業する日本初のオーガニックテーマパーク「ワタミオーガニックランド」内に、「ワタミオーガニックランド野外音楽堂(仮称)」を建設すると発表した。

この野外音楽堂は、隈研吾が建設・デザインを手がけるもので、テーマパーク開業1年後の2022年3月11日(金)にオープン予定。牧草地を一体化した際には最大で5ha、最大収容人数5万人の規模となり、野外音楽堂としては日本最大級になるそうだ。

▲(左から)戸羽太・陸前高田市長、隈研吾、ワタミ代表取締役会長兼グループCEO・渡邉美樹

テーマパーク内の象徴となる市民や市外から観光客が集まる施設で、年間来場者数は約35万人を見込んでいる。大規模なイベントだけでなく、地元の団体や学校の催しなど、さまざまなイベントを実施することにしている。

また、ワタミオーガニックランドは、有機・循環型社会をテーマにしたオーガニックテーマパーク。東京ドーム5個分となる約23haの広大な敷地で、ワタミグループが有機農業で培ってきたノウハウを活用する。施設内には、農場、牧場、養鶏、工房、ショップ、レストラン、エネルギー(発電)施設、宿泊施設等を設けるという。

体験型の農業テーマパークとして、畑作や畜産の体験が可能。農作物の生産から加工品の作製、販売までを手がけることで、ワタミグループが推進する6次産業モデルの拠点として農産加工品を世界に発信し、陸前高田市への注目を高めて経済の活性化につなげたいとしている。End