NEWS | 建築
2020.01.24 11:54
デンマーク・ビルンに登場した「LEGO PARKING」は、5階建ての立体駐車場。町の中心部にあるLEGOの新社屋で働くスタッフのためのものだそうだ。
設計を手がけたのは同国のCEBRA architecture。クライアントからは、駐車場のファサードのデザインがLEGOブランドとの関係性を示すことが求められた。そこで、1977年にはじめて作られ、今なお生産され続けている「LEGOシティ」のロードプレートを解釈。
オリジナルのロードプレートを150×150 cmのファサード要素にアップスケールしたアルミニウムパネルを採用。見た目にロードプレートとわかるようにするために、パネルには穿孔が施されている。
全体のパターンは9タイプのパネルで構成。穴の開いた半透明のパターンと不透明の部分の織りなしにより、内側にも外側にも鮮やかな光の効果が生まれる。道路は屋内ではコンクリートに光の変化するパターンとして現れ、屋外では外さまざまな日光や気象条件を反映し、自然な換気も行える。
また、穿孔したパターンは、「Truchet tiles」として知られるグラフィックデザインにヒントを得ており、大きな穴から微細な穿孔に至るまでの円の組み合わせでできているそうで、従来のLEGOブロックの寸法と比率に比例。
一番小さい穴はブロックがぴったりとはまるサイズになっており、ユーモラスで遊び心のあるファサードのデザインから建物の目的と場所がわかるようになっている。