エーロ・サーリネンのデザインにインスパイアされた
JFK国際空港・TWAホテルのインテリア

米ニューヨークのJFK国際空港にオープンしたTWAホテル。その客室やラウンジ、公共スペースのインテリアデザインStonehill & Taylor Architectsが手がけた。

このプロジェクトでは、「TWAフライトセンター」がオープンした1962年のオリジナルのデザインにインスパイアされたという。当時は航空業界が未来を先取りしており、多くの点でアメリカの強さやオプティミズム、革新の時代の始まりを象徴していた。

そこで今回は、気配りが行き届いて印象的なデザイン・空間感覚のあるモダンな隠れ家とすることで、旅行者がかつての経済成長期に体験した航空業界と同じ評価や興奮を、客室から感じられるようにしたという。

もとのTWAフライトセンターはエーロ・サーリネンが設計したが、TWAホテルは建築家のBeyer Blinder BelleLubrano Ciavarraが設計。新設された両翼に512室の客室がある。

インテリアには、サーリネンがデザインしたノル(Knoll)の家具を採用。バーコーナーやヴィンテージのダイヤル式電話を設置し、俳優が使うような化粧台付きのバスルームには、きらめくテラゾタイルを採用。すっきりとした白いテーブルには、温かみのあるウォルナット材と磨き仕上げの真鍮を使った。

木製トリムを施した照明は、ミッドセンチュリーのデザインを参考にしており、天井の縁に沿って部屋を柔らかく照らしてくれる。

また、「コニー」の愛称で親しまれた旅客機、ロッキード・コンステレーションのヴィンテージの機体を豪華なカクテルラウンジに改装。コックピットの操縦装置やスイッチも復元しており、中に入ることもできるそうだ。End