米ワーナー・ブラザースが新本社ビルを建設へ
往年のハリウッドの輝きを取り戻すフランク・ゲーリーの設計

アメリカのエンターテインメント企業 ワーナー・ブラザースは、建築家 フランク・ゲーリー(Frank Gehry)が設計した新本社ビルの建設を進めている。

カリフォルニア州バーバンクに建設される新ビルは、メディア・エンターテインメント業界の急速な発展によるスタジオ拡張にともなうもので、2つのオフィスビルで構成。同社が100周年を迎える2023年に完成予定だという。

同社ではこのプロジェクトを「Second Century Project」と呼んでいるが、1900年代の「映画の世紀」に続く、新しいエンターテインメントの世紀をこの地から創り出したいという想いが込められているのだろう。

ゲーリーはこのプロジェクトが発表された2019年に、「かつてハリウッドのスタジオは街のなかで建築として大きな存在感を持っていました。それは映画製作のモニュメントのようなものでした。そこでこのプロジェクトで、当時のハリウッドの輝きを取り戻そうと考えました」とコメント。

さらに同氏はつづけて、「広々としてオープンなフロアのある、最高の質をもったオフィススペースを作ることが目標です。高速道路からは、建物が長くて彫刻のような1枚のガラスファサードのように見えるでしょう。高速道路に沿って浮かぶ氷山のようなアイデンティティを作るのです。一方、スタジオ側は、ファサードにパンチングメタルを使い、スタジオの既存の建築の規模や特徴に合わせて凹凸をつけています」と語っている。End