サーキュラーエコノミーへの転換を探求するワークショップ
DESIGN ACADEMYが「CIRCULAR ECONOMY」を開催

東京大学生産技術研究所と英ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの連携による、社会人向けデザイン・イノベーション教育プログラム「DESIGN ACADEMY」は、ワークショップ「CIRCULAR ECONOMY – The Future of Business」を2020年3月9日(月)・3月10日(火)の2日間にわたり開催する。




「つくる、使う、捨てる」という現在の線形の生産プロセスは、限りある資源を使い尽くし、廃棄物を増やし、環境を汚染するものだった。このしくみを根本的に変える試みであり、従来の限定的なサステナビリティの考え方とは一線を画すのが「サーキュラーエコノミー」だ。

その実現には必然的に経済成長が伴い、そこではデザインが重要な役割を果たすという。この場合、デザインは、プロダクトデザインなどの従来の位置付けにとどまらず、顧客の新たなニーズを発見する機能をもつそうだ。

たとえば、原料に分解できるようにデザインされたスマートプロダクト、成分がトラックできるデジタルツール、新たなニーズに応えるビジネスモデルなど、サーキュラーエコノミーには大きなビジネスインパクトを持つ可能性があるだろう。

▲講師のひとりClare Brass(写真右)は英国ロイヤルカレッジオブアートでサステナビリティ教育を推進するほか、デザインコンサルタンシー「Department22」においてサーキュラー・エコノミーのアプローチによる課題解決を提供している。

また、資源の保存だけではなく、よりスマートなエネルギー消費、顧客とのより強い関係性の構築などの他、企業間や顧客との関係性、原料とプロダクトの流れなど、経済のダイナミクスを大きく変えることもありうる。

このワークショップでは、従来の線形エコノミーの限界について学ぶとともに、サーキュラーエコノミーへの転換を、価値の創造、顧客との関係性などの観点から探究することにしている。End

CIRCULAR ECONOMY – The Future of Business

日程
2020年3月9日(月)・3月10日(火)
※参加者は2日間とも参加が必要
会場
THE CORE KITCHEN / SPACE
詳細
https://www.academy.designlab.ac/post/202002