NEWS | サイエンス
2020.01.20 13:33
国立科学博物館 筑波実験植物園では、ショクダイオオコンニャクが2020年1月18日(土)に開花した。
ショクダイオオコンニャクは世界で最も大きな「花」のひとつで、めったに咲かない種だが、同園での開花は5度目で、同じ株が連続して5回も花を咲かせることは日本初。このような連続開花は世界でも極めて稀だそうだ。しかも咲いて2日目には閉じ始めることから、花を見るチャンスはめったにない。
スマトラ島(インドネシア)の限られた場所に生えるサトイモ科の植物で、高さ3m、直径1mになるものもある。また、開花後は独特の強烈な悪臭を放ち、世界でもっとも醜い花とも呼ばれている。
同園では、2019年11月6日に、最大直径71cm、厚み30cm、重さ67kgのイモの植え替えを行った。これは、2012年、2014年、2016年、2018年に続く、5度目の挑戦だ。
生育状況を報告する特設ホームページでは、1月17日(金)に、「昨日より2cm伸びて高さ227cmになりました。伸び方がいよいよ遅くなってきて、もう開花の準備が整っているように見えます」と、コメントと写真が投稿された。1月18日(土)には開花したと同園ウェブサイトで報告がされているので、急いで足を運んだほうがよいだろう。