NEWS | 建築
2020.01.16 15:21
ドイツの産業機械メーカー トルンプ(Trumpf)が、ディツィンゲン工場の北西の端に同社初となる託児施設を完成させた。
Barkow Leibingerが設計を手がけた平屋建ての建築で、南チロルの工場で大量の木材を使って部材を作り、そののち現場で組み立てが行われた。施設は従業員の子ども75人が利用するだけでなく、地域の子どもたちも受け入れているという。
建物は産業的な背景から離れており、屋根を低くすることで、地形にほぼシームレスに溶け込んでいる。また、平らな切妻屋根により、近隣の農場ともリンクするようなデザインとなった。
緑のある屋根はすべての方向に張り出しがあり、それぞれ深さを変えることで、部屋やテラスを直射日光や雨から守ってくれる。自然光の採り入れや換気、排煙を行うために、広々とした天窓も棟の横に設置。
接着剤を使わない無垢材のプレハブ構造で、基層は厚さ6cmの2本の堅いモミ材を蟻継ぎで結合。外装の見えるところはすべて、厚さ2.7cmのホワイトファーを上の層に使った。
インテリアは、グループルームと従業員ルーム、クロークルーム、キッチンなど8つのエリアに分かれており、曲がりくねった廊下はすべてのエリアと接続。なおかつ3つの中間ポイントで小さな集会用の広場を形成、共同使用ができるうえ、広い窓ガラスを通して外部スペースにも直接接続している。