NEWS | 建築
2020.01.14 15:16
中国のアリババが上海に新本社を建設する計画を進めてており、イギリスの建設設計事務所 Foster + Partnersが設計コンペで勝利を収めた。
同市でも新しく活気のある地区である徐匯区のリバーサイドに建設予定で、そこからは黄浦江や浦東のビジネス地区も一望できるという。
新社屋は中央部分をオープンにすることで、人々が訪れやすい都会の大きな公共スペースとなる。そこに、中央スペースとメインエントランスを見下ろすテラスを含めた、アクティブなソーシャルコアが生まれる。建物は透明性を強調したデザインで、人々はアリババの世界を覗いてみたり、周囲の眺めを楽しんだりできる。
このユニークな外観は、遺伝的アルゴリズムを活用した革新的な設計プロセスから導き出されたそうで、最適な規模へと展開が実現。つまり、環境条件への優れた対応や、周囲の眺めの最大化、さまざまな機能に対するこのエリア特有の要件など、プロジェクトに不可欠なものを組み合わせることで、最適な外観が誕生した。
また、このデザインにより、冬の強い風や夏の厳しい日差しを避けつつ、アリババの各部門に合わせたワークスペースも提供。
視覚やモノのつながりは相互作用を促すので、デスクの配置、ミーティングスペースや会議室は、コラボレーションとチームワークが生まれるように十分に吟味。自然光や屋外空間によってワークスペースが活気づき、より集中して熱のこもった作業ができる環境づくりを目指すとしている。