BMWグループは、CES 2020で新しいコンセプトインテリア「BMW i Interaction EASE」を初披露した。

外観は意図的に抽象的にし、自動運転が普及した未来のインテリアを強調している。車内は目的地にすでに到着しているかのような感覚を与えるもので、乗員と自動車のあいだには、直感的でほとんど人間のようなインタラクションが想定されている。

注目すべき機能はその視線検知システムで、搭載されたAIが車外に向けた乗員の視線を検知し、店舗情報などが表示されるという。

こうした情報が現れるのは、フロントガラスいっぱいに広がるパノラマヘッドアップディスプレイ上で、現実世界の景色の上にこうした情報のレイヤーを重ねることにより、没入型のARユーザーインターフェイスになる。

さらに、このディスプレイには3つのモードがあり、「Explore」では周辺情報の検索ができ、「Entertain」では映画鑑賞が楽しめるのほか、「Ease」では車内がくつろぎの空間に変身。柔らかくてくつろげるシートは3次元のニット生地を使用しており、そこに埋め込んだスマート素材に触れることで、シートが「無重力」の位置に移動して浮遊感を演出。ディスプレイも暗転、心地よい照明が車内を浸し、快適なサウンドが流れるそうだ。

また、サイトガラスはスマート機能を搭載しており、透明にすることも、プライバシーを守るためにスモークをかけることも合図ひとつでできるとしている。