NEWS | プロダクト / 見本市・展示会
2020.01.10 11:00
メルセデス・ベンツは、米ラスベガスで開催中のCES 2020において、コンセプトカー「VISION AVTR」を公開した。
AVTRは「ADVANCED VEHICLE TRANSFORMATION」を意味するそうだが、映画「AVATAR」にインスパイアされたというコンセプトカーで、実際に同作品を手がけたチームとコラボレーション。未来のモビリティに対するメルセデス・ベンツのデザイナーやエンジニア、トレンドリサーチャーのビジョンを体現している。
まさに自動車と生物の境界を越えるようなデザインで、鱗のようなものは「バイオニック・フラップ」と呼ばれる33個のエアロパーツで、多方向に動かすことが可能。
搭乗者が接近すると、これに反応してホイールやシートなどが輝き、エネルギーやデータの流れが視覚化される。ドーム状のセンターコンソールに手を置くと、インテリアが生命を放ち、呼吸でドライバーを認識するそうだ。
従来のダッシュボードに代わり、カーブしたディスプレイを搭載。車両とその周辺の世界は、3Dグラフィックによってリアルタイムで表示され、前方の道路状況を示してくれる。
このVISION AVTRは乗ればすぐにユーザー自身の身体の延長となり、映画のように環境を認識するためのツールになってくれるという。人間はアバターを使うことで、その能力を伸ばし、発展させることができるのだ。