ドイツの家具メーカー Brunnerが製造工場を拡張
「製造ショーケース」となるオープンな設計

ドイツ南西部ライナウにある家具メーカー Brunnerの製造工場は、建築設計事務所 HENNが手がけた拡張工事を経て、製造施設、テスト施設、リサーチワークショップ、オフィス、レストラン、ショールームがコンパクトにまとまった「Brunner Innovation Factory」が生まれた。

広い視野を確保した屋根の支持構造が特徴的で、木材によるモジュール構造とすることで、容易に拡張が可能。この構造の効率のよさは、照明や繊細な外観にも反映されており、正方形の天窓からは自然な明かりが差し込むという。

デザインの特徴は快適な作業環境と均質的な職場環境で、横に長く伸びる透明なファサードに沿って、館内にはレストランやオフィススペース、研究開発室など、追加のフロアを設けて、廊下でそれぞれをつなぐようにした。

また、組み立てエリアや配送エリアには、軽量の構造で柔らかく反射する金属製のファサードを採用することで、インダストリアルな外観ができあがった。この洗練された素材は、緑豊かな環境をも映し出し、屋内の暖かみのある木材仕上げを補っている。「製造ショーケース」であるこの新しい建築によって、Brunnerはオープンな企業となり、訪問者は製造プロセスをより深く知ることができるのだ。End