NEWS | フード・食
2019.12.23 14:20
宇宙航空研究開発機構(JAXA)認定の宇宙ベンチャー・天地人と米卸会社の神明ホールディングスは、宇宙技術を活用した農業の確立を目的に、2019年12月20日(金)に業務提携契約を締結したと発表した。
日本の農業は、生産者の高齢化・減少にともない、「米が足りなくなる」など今後の供給力への懸念が叫ばれている。そこで両社は、将来的なコメの生産増につながる農業施策として、宇宙の技術を活用した農業を確立するプロジェクトを立ち上げる。
例えば、衛星データで収穫量が増える圃場やより美味しく育つ品種などを見つける、年々増加している耕作放棄地の有効活用、品種に応じて最適な気象条件の場所や自然災害が少ない場所を見つける、といったプロジェクトを実施。
過去から現在に至るまで膨大に蓄積された衛星データを土地評価エンジン「天地人コンパス」で解析し、収穫量が増える圃場や、より美味しく育つ可能性のある圃場を見つけ、米農家と協力して米の栽培を行う予定だ。
この米を「宇宙ビッグデータ米」と名付け、2020年9月頃に収穫予定。その後、まずは神明ホールディングス傘下の飲食店で提供予定となっている。