フォトブースになった現代の「パンテオン」
Paradigma Ariadnéによる「Photo Booth Pantheon」

▲Photo:Tamás Bujnovszky

ハンガリー・ブダペストの建築スタジオ Paradigma Ariadnéは、同国で開催され建築を学ぼうとする人たちが参加するプログラム「Hello Wood Festival 2019」のために、「Photo Booth Pantheon」という参加型のインスタレーションを披露した。

パンテオンは歴史上や神話上の主要な人物が集う場所だが、Photo Booth PanteonはAriadné がBuilders Society (ビルダーズ・ソサエティ)と呼ぶ、イベントに集まった人々の記念碑となる。また、フォトブースは常にその時代に影響された記憶を写すものだ。

▲Photo:Tamás Bujnovszky

▲Photo:Tamás Bujnovszky

このパンテオンには、通常の室内空間があり、来場者や観光客、ソサエティのメンバーなどが入ることができる。さらにこの建築にはもうひとつの空間があり、壁の内側に作られたスペースにも入れる。これは現在と未来のあいだにある現実の空間だという。

▲Photo:Tamás Bujnovszky

ソサエティのメンバーがこのパンテオンの主要な人物、英雄、神でさえあるが、つまりは、誰もがある時にはそうであるだろうし、年によってそれは変わっていくものではないだろうかということを表している。

▲Photo:Tamás Bujnovszky

そして、壁にはニッチが開いており、パンテオンの胸像のように壁の内側から入って顔を出すことができる。この穴に誰かが現れ写真に捉えられ、SNSなどで公開されることで、その人はしばらくのあいだ、建築に関わったことで、歴史に名を残した人ということになるのだ。End

▲Photo:Tamás Bujnovszky