NEWS | 建築
2019.12.18 12:02
電気バスの運用が世界中で開始されるなか、自動車の利用を抑えるには、公共交通機関の使い心地も良くしていく必要があるだろう。そこで、オランダのRombout Frieling Labは、スウェーデンの国立研究機関「RISE(Research Institutes of Sweden)」とともに、新しいモデルのバス停「station of being」をデザインした。
このプロジェクトでは、車とバス以外に交通手段がないスウェーデン・ウーメオーの厳しい寒さにふさわしい、バスを待つ間の体験を変えるような実験的なバス停を考案。
まず、天井からぶら下がる木製のポッドを用意。冷たい風や雪をしのげるだけでなく、快適な角度に傾斜してくれ、カーブしているので自分の世界に浸って体を休めることができる。
さらに、バスが近づくと、天井に設置した照明が変化したり、音楽が流れたりするので、ポッドのなかに没入していてもバスに乗り遅れることもないそうだ。また、行き先によっても音はさまざまなに変わるという。
ウーメオーで問題となるのは積雪だが、オープン構造にすることで吹きだまりになりにくく、バス停内に除雪車が直接入って雪をかきだすこともできるそうだ。