NEWS | テクノロジー / プロダクト
2019.12.16 14:24
3Dメタルプリンティングを手がけるアムステルダムのソフトウェア企業「MX3D」は、竹中工務店のエンジニアチームと共同で、3Dプリントによる構造用鋼製コネクタを開発した。
このプロジェクトでは、「Wire Arc Additive Manufacturing(WAAM)」と呼ばれるロボット3Dメタルプリンティングを使うことで、高度にカスタマイズされた鋼製コネクタを作製。
優れた機械的特性と耐腐食性をもち、構造設計に適した合金である二相ステンレス鋼を使用。重量は40kgで、チューブ状になった中空部分に約2.5Lのモルタルを流し込むと最大で45kgになるという。
このプロジェクトは、建築業界で使われる大型構造用の複雑なコネクタの設計と生産をオートメーションで製造することがねらい。構造物がますます複雑になるなか、人口の高齢化が進む国では熟練工が少なくなっているのだ。また、設計、製造、タイムライン、コストをすべてデジタル制御できることも大きな利点となるそうだ。