NEWS | 建築
2019.12.16 13:50
豪シドニーの南に位置するカンガルー・バレーの茂みのなかに作られた「Kangaroo Valley Outhouse」は、滞在用のキャビンから30mほど離れたところにあるバスルームだ。
設計を担当したMadeleine Blanchfield Architectsのコンセプトは、キャビンから離れてバスルームのなかでキャンプ体験を味わうというもの。丘の中腹にあり、植物が生い茂った小道を通ってたどり着くことができる。
既存の地面よりも上の方に作られた構造物は、四方を鏡張りにした立方体で、日中は周囲の植物が鏡に映りこむことで、環境のなかに完全に埋没してしまう。緑豊かな風景が映りこみ、エッジ部分のラインがわずかに見えるだけだ。
バスルームにはバスタブ、トイレ、洗面台を設置。壁はすべてガラス張りで、マジックミラーのように内側から周囲の景色を楽しむことができるそうだ。