NEWS | プロダクト
2019.12.12 15:47
韓国の若手インダストリアルデザイナー Su Hyun BangとByoung Hoon Wooが手がけたプロトタイピング「whiteout」は、岩や砂を用いた禅庭にインスパイアされたDJ機材だ。
表面に施された溝は禅庭の砂紋を表現しており、取り外し可能なノブやフェーダーは、使用していないときでも美しい姿を現わす。
既存のDJ機材は、多くの技術が詰まっているとはいえ、見た目の良さや使いやすさなどは、あまり考えられていないという。見たところではややこしそうに思えるので、DJプレイも難しく感じさせてしまう。
さらに、使用しないときは、周りの環境やその他の製品とはマッチしてくれない。こうした既存のDJ機材に代わる新しく美しいものを提案したいという想いから開発。
禅庭を表現しつつも機能面でも充実させるために、トレイに黒砂糖を撒き、ジョグホイールの代わりとなる円盤2枚を置くなど、大がかりな禅庭キットを作成。3Dプリンタで作ったレーキでさまざまなパターンを描き、ノブやフェーダーの代わりに小石を配置して、よりシンプルな禅庭のデザインが生まれた。
ユーザーはプロダクトを直感的に把握でき、ノブとフェーダーを組みかえて、使用環境を自由に設定したり、ジャンルや目的に応じて変更可能。ボタンも少なく、スペースにもゆとりがあり、イコライゼーションやエフェクターなど、より正確なDJスキルが実現できるとしている。