彫刻的なデザインで光が差し込む
ビクトリア朝のテラスハウス「LIGHT FALLS」

▲©NAARO

FLOW Architectureによる建築プロジェクト「LIGHT FALLS」は、ロンドン・ケンジントンにあるビクトリア朝のテラスハウスの大規模なリノベーションである。既存の住宅をほぼ完全に解体して再構築し、地下室を設け、奥まったところにダブルハイトの拡張部分を作るという。

彫刻的なデザインにより、この垂直方向に伸びる空隙から家の中に目を見張るような新しい視覚的つながりが生まれ、住居のもっとも奥深く暗い場所に光が差し込むようになる。その結果、屋外との強い空気の流れが生まれ、白塗りの壁には刻々と変化する陽光が当たるようになった。

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区画に分けられたビクトリア朝のレイアウトを好まない所有者は、垂直に積み重ねた生活空間の最大限に流動化させ、増えていく現代アートのコレクションのための新しい家を作ることを希望。

地区には多くの規制があって、外観の大部分が保全されているので、建物の中心に機能を集中させて、規制を創造的に活かすアプローチを採用した。

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垂直のカットがリビングスペース全体のクロスビューの効果を強めており、中庭への視覚効果も高めている。階段も囲うようにすることで階下まで開かれ、広々とした応接エリアが生まれた。奥のダイニングルームにもこのモチーフは続き、軽量ガラスを用いた拡張部分を通じて庭へと直接的な視覚のつながりを作り出している。 End

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