NEWS | アート / 見本市・展示会
2019.12.07 19:30
フランス、パリに次ぐ第2の都市リヨン。この地で2019年の今年で30回目の開催となる光の祭典(フェット・デ・リュミエール:Fête des Lumières)がスタートした。昨年、2018年の開催では180万人の観光客が訪れたという、リヨンでもっとも有名なイベントのひとつだ。
このイベントの起源は約150年前に遡る。1852年の12月8日、現在はリヨン歴史地区の一部として世界遺産に登録されているフルヴィエールの丘の上にある聖マリア小礼拝堂の屋根に金のマリア像が取り付けられた。この夜、リヨンの人々は、これを祝い、窓辺に小さなろうそくを灯して祝った。そこから、時を超え、形を変えはしたものの、12月8日という日が、リヨンにとって今でも特別な日として扱われているのだ。
今年は、合計35箇所の展示エリアに、プロジェクションマッピングはもちろん、インスタレーションやパフォーミングアートとも組み合わせられた計65のさまざまな光のアート作品がリヨンの街中で展開している。
A SHORT HISTORY OF LIGHT
GENESIS
CODA
LES CUEILLEURS DE NUAGES
PRAIRIE ÉPHÉMÈRE
REGARDE
今年は、計150人の若手クリエイターや美術学生も参加。リヨン市長のジェラール・コロン(Gérard Collomb)はこの点について、「以前このイベントで小さな作品を手がけたアーティストが、世界中で活動の幅を広げ、今回リヨンに戻ってきて展示をすることになった」と語り、彼らの作品披露の場であるとともに、見本市のような場としての機能を強化していく狙いも窺える。
冬のリヨンの街を灯す光のアート作品たち。19世紀を起源にする、光の祭典(フェット・デ・リュミエール)は、リヨン市民にとって、また、アーティストにとっても明るい未来を照らす存在になるべく、今尚進化を続けているのだ。
リヨン 光の祭典 2019(Fête des Lumières)
- 会期
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2019年12月5日(木)〜12月8日(日)までの4日間
・5日と8日は19時から23時まで
・6日と7日は20時から深夜 - 会場
- リヨン市中心部を中心とした36箇所の展示エリア
- 詳細
- https://www.fetedeslumieres.lyon.fr/en