▲《タダのカミ様》(2019)「SICF20」 グランプリ受賞作品　Photo: TADA（YUKAI）

東京・青山にあるスパイラルは、2019年5月に開催した「SICF20」（第20回スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル）において、グランプリに選ばれたアーティスト、タナカマコトによる個展「切りひらひらく」を開催する。

開催期間は2020年1月6日（月）から1月12日（日）まで。会場はスパイラル1Fのショウケースとなっている。

出展クリエイター150組の中からグランプリに輝いたタナカマコト。その受賞作「タダのカミ様」は、同氏が生活を送る上で得たレシートをメディアとして、そこに印字された商品名や店名など一部の言葉を残しながら、その言葉の意味から連想された形の神様を多種多様に切り出した作品である。

▲（左）《henshin-変身-》（2016）（右）《ギジンカ》（2016）

▲（左）《名画を切る モナリザ》（2014）（右）ニトリTVCM（X’mas篇）（2014）

緻密で高度な切り絵の技術はもとより、人間の欲望の証拠とも言えるレシートを神様のフォルムにして浄化するといった、媒体のもつ意味と形の関連づけの独自性が評価され、グランプリを受賞。

同展では、3歳の娘への語り聞かせから生まれた創作童話をモチーフに、会場いっぱいに拡がる切り絵のインスタレーションの新作を発表する。