地球や宇宙のどこでも眠れるジャケット
Vollebakから「Deep Sleep Cocoon」が登場

ロンドンのユニークなアパレルブランド Vollebakから、地球上や宇宙空間のどこでも眠れるようにデザインされたジャケット「Deep Sleep Cocoon」が登場した。

火星ミッションのことも考えたというこのジャケットは、ユーザーの頭部をすっぽりと覆って極小空間をつくりだしてくれるもの。繭のような宇宙服のような設計で、ハイレベルのパフォーマンスを行ううえで身体に必要な休息と睡眠をもたらしてくれる。

2010年に行われた火星飛行の模擬実験「Mars 500」では、520日間にわたり6名のクルーを隔離。そのうち4名は睡眠障害を起こしたという。これが実際の宇宙空間であれば、事故のリスクはきわめて高くなるだろう。他のクルーや光、音などに囲まれていたら睡眠は難しいのだ。

ジャケットの形状や機能は「ダンゴムシ」をイメージ。細かい関節をもった殻のようにフードが開閉して球体になり、スペースヘルメットのようにユーザーを外界から隔離して守ってくれる。マグネットで密着してくれるので、ベッドや寝袋がなくてもいつもの夜のように暖かさや快適さを提供。

素材は、スイスのSchoeller社が設計・製造した高性能の3層ファブリックを使用。外層は非常に高い耐摩耗性があり、中間層には防水と防風のある膜を採用、肌に触れる層には柔らかいナイロンを用いている。岩だらけの溶岩洞窟や北極基地、移動中のトラックや飛行機まで、地球上のどんな厳しい条件下でも耐えられるそうだ。End