チェコ南部に完成したワインバー「House of Wine」
1970年代に改装された19世紀の醸造所を一新

▲Photos: Laurian Ghinitoiu

チェコ南部の町、ズノイモに完成したCHYBIK+KRISTOF設計の「House of Wine」は、1970年代に改装された19世紀の醸造所と隣接する技術スペースを一新したワインバーである。

醸造所のほうは従来の方法でテイスティングルームとして修復され、モラビア地方の豊かなワインの歴史に触れることができる。技術スペースは外観だけを残し、建物が経てきたさまざまな変化がその壁でわかるようにした。

▲Photos: Alex Shoots Buildings

ワインセラーとなる「white cube」は、室内を一新して、表現力豊かな遊び心のある建築とした。その大きさや雰囲気は、この地域の伝統的なワインセラーのものに合わせて薄暗くし、教会や渓谷といった景色が見える窓で外部とも関連し合う空間となっている。

▲Photos: Laurian Ghinitoiu

▲Photos: Laurian Ghinitoiu

その眼下には11世紀の礼拝堂や近隣のゴシック建築の教会を眺めることができ、町の建築が折り重なった歴史の層を反映した施設を目指した。そして、従来の修復の概念を再考して、異なる遺産をもつ2つのスペースを統合しつつも、互いに違うアプローチのリノベーションを施して、それぞれの建物のもつ構造や機能に応えるようにしている。End

▲Photos: Alex Shoots Buildings

▲Photos: Alex Shoots Buildings

▲Photos: Alex Shoots Buildings

▲Photos: Alex Shoots Buildings

▲Photos: Alex Shoots Buildings

▲Photos: Laurian Ghinitoiu

▲Photos: Laurian Ghinitoiu

▲Photos: Alex Shoots Buildings