NEWS | アート
2019.12.17 15:19
オーストラリアのJohn Wardle Architectureによるインスタレーション「Somewhere Other」は、見たことがないような複雑な形状をした木造の作品である。
音響ソリューションなどを手がける Jacaranda Industriesとともに、オーストラリアに自生する広葉樹「スポッティドガム(spotted gum)」と鉄骨構造で作り上げた構造物で、ベネチアンガラスのオブジェも取りつけられている。
このプロジェクトに参加した同国のビジュアルアーティスト Natasha Johns-Messengerによれば、入り口は5つあるそうで、観客は互いにつながり合うボリュームや空洞、アパーチャーを移動しながら映像作品や鏡像などを覗き込むことができるという。
もともとは2018年の第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展のために作られたもので、同展のテーマ「Freespace」にもとづいて、こうした入り口から現実の空間ではアクセスできない、幅の広い体験を引き起こす空間を創造することを目指した。
また、この展示を眺めることで、ヴェネツィアとオーストラリアという遠く離れた2つの空間を結びつける体験ができるそうだ。