照明メーカー SammodeのR&Dセンターが完成
Freaks freearchitectsがかつての印刷所をリノベーション

フランス中部ラモット=ブーヴロンにある照明メーカー Sammodeの「Sammode Research Innovation Center(SRIC)」が完成した。かつては印刷所だった施設だそうで、パリの拠点を置くFreaks freearchitectsがそのリノベーションを手がけた。

Sammodeは製造拠点をヴォージュ(Vosges)に、マーケティングの拠点をパリに据えており、このSRICはR&Dの拠点となるものだ。その技術的な要件を満たすべく、施設内にはオープンスペースや独立したスペースなど、広々とした空間を確保。

さらに、屋内には4か所の箱型の木造構造物を設け、トウヒ材で覆いをした。この構造物はオープンスペースからも見えるようにはなっているが、照明器具のさまざまな耐久試験を実施ために、空気も光も漏れないように閉じることもできる。

一方、オープンスペースはこれらの構造物の配置から生まれたもので、3つあるうちのひとつは事務所兼シェアスペース、もうひとつは組み立てエリア、残りはプロトタイピングを行う場所となった。

窓や扉の大部分は元のままとし、さらに開口部を設けて自然光が入るようにした。また、屋根に突起をつけることで、光の強度を測るための高さ5mもあるゴニオフォトメーターが設置可能になっている。

建物全体にはステンレス波形鋼板を採用。その周囲には植物を自生させ、仕事に心地よく取り組めるようにした。ファサードのそばにはテラスを作り、木を植えて、働く人にも来客にも快適な場所を提供している。End

▲Credits: Freaks, David Foessel