デザインユニット「Space Popular」のインスタレーション
「Gate of Bright Lights」がソウル・徳寿宮に登場

Lara LesmesとFredrik Hellbergが2013年にバンコクで立ち上げたデザインユニット「Space Popular」。その新作となるインスタレーション「Gate of Bright Lights」が、韓国・ソウルにある徳寿宮の光明門にて2020年4月5日(日)まで公開されている。

光明門の中央に設置されたこの作品では、現実からデジタルへの移行が表現されており、スクリーンに次々に現れる門が開くと、複雑な空間が出現する。

徳寿宮は李氏朝鮮時代の宮殿で、王家が支配していた100年前から作品はスタートし、鉄製の鋲が打たれた赤い木の門がゆっくりと開き、内側に静寂として雄大な空間を見ることができる。鑑賞者はスクリーンを前にして、豊かな装飾が施された門からかつての光景を眺めているような感覚が体験できる。そのあとは、門が開くたびに新しい空間を広がるという。

宮殿の重厚な門は、100年前には統治機構内部での仕事や礼節のインターフェースとして機能していた。そして、私たちが見つめるスクリーン上の門は、スマートフォンやコンピュータのオペレーションシステム(アンドロイド、IOS、Windowsなど)と見なすことができるだろう。こうしたものはひとたび開けば、インスタグラムなどのデジタル・プラットフォームという向こう側の世界が現れるのだ。

この新しいバーチャル宮殿は、アイコン、ボタン、リンク、フィードで丁寧に作り、カラー、フォント、レイアウト、グラフィックで根気よく装飾することで、韓国の装飾「丹青」の高度なシステムによく似たものができあがった。End