東芝が簡便で高精度ながん検出技術を開発
血液1滴から13種類のがんを99%の精度で検出

▲Photo by Hush Naidoo on Unsplash

東芝は、東京医科大学および国立がん研究センターとの共同研究により、簡便で高精度ながん検出技術を開発した。同社独自の電気化学的なマイクロRNA検出技術を活用することで、13種類のがんを2時間以内に99%の精度で網羅的に識別できることを研究開発レベルで確認した。

がんは1981年以降長らく日本人の死亡原因の1位を占めている。2018年のがんによる死亡者数は約37万人、生涯でがんに罹患する確率は男性62%、女性47%に上るそうだ。一方、治療法の進歩により、がんは早期に発見することができれば、生存率が著しく向上することがわかっている。

共同研究では、東京医科大学と国立がん研究センターが持つマイクロRNAに関する高度な医学的知見と、東芝が開発したマイクロRNA検出技術を融合することで、すい臓がん、乳がんなど13種類のがんの患者と健常者を99%の精度で網羅的に識別することに成功した。

東芝は今後、今回の成果について、早期の社会実装に向けて、2020年から実証試験を進めていくとしている。End