NEWS | プロダクト
2019.11.19 17:33
2019年4月にスタートしたアディダスのランニングシューズプロジェクト「FUTURECRAFT.LOOP」。プラスチック廃棄物を使い、新しい循環型のプロダクトを開発することがねらいだ。
こうして完成したのは、第1弾となる初の100%リサイクル可能な高性能のランニングシューズ。200足限定で、東京を含む世界各地のアスリート、ミュージシャン、アーティストや、選抜されたアディダススタッフなどに配布された。そこからいくつかの改善点も見つかり、このたび第2弾プロジェクトがスタートした。
まず課題となるのは、100%のリサイクルを実現させるために、第1弾のシューズを返却してもらい、これを新しいシューズにリサイクルすること。このプロセスがなければ本当の循環型プロダクトではない、というわけだ。また、第1弾はホワイトのシューズだったが、汚れや落書きによって変色しており、その洗浄も課題となった。
これらの課題をクリアしつつ、素材を溶かして粒状にし、加熱してアイレットやアウトソールなどの新しいコンポーネントを作製。リサイクル可能なバージンTPU(熱可塑性ポリウレタン)素材を使って、ミッドソールとアッパーの一部も作り上げた。リサイクル素材と新しい素材を組み合わせて、ブルーのランニングシューズが誕生したのだ。
もちろんこの第2弾も返却・再生され、次の世代のシューズができることだろう。そして、このプロジェクトではさらに研究をつづけ、2021年春夏向けに一般販売を目指している。