NEWS | テクノロジー
2019.11.13 17:15
日本電信電話(NTT)は、明滅する背景上に置いた印刷物に、まるでそれが動いているかのような印象を与えることのできる錯覚を利用した情報提示手法「ダンシングペーパー(Danswing paper)」を開発した。
同技術は、特殊なパターンで描かれた明暗輪郭をもつ印刷物を明滅する背景上に置くだけで、印刷物が動いているように感じられるもの。明暗輪郭線のパターンを変更することで、印刷物が動いて見える方向や動いて見える量を操作することができる。
この技術を明滅可能な電子ペーパーと組み合わせて利用することで、屋外の広告やサインで動きの印象を印刷物に付与することが可能。電子ペーパーは反射型のディスプレイであるため、陽の当たる場所でもその明滅をくっきりと感じることができるそうだ。
印刷物の明暗も光の反射によって知覚されるので、電子ペーパーの明滅と組み合わせることで、明るい場所に配置された広告やサインに動きの印象を付与することができ、視覚情報を豊かに、また、目を引く形で表現することが可能になるとしている。