NEWS | 建築
2019.11.12 15:12
今後10年か15年もすれば、海面上昇によって私たちの住む環境に取り返しのつかない変化が生じる可能性があると予想されている。
ポーランドのデザイナー Wojciech Morsztynが提案する「Ocean Community」は、移動ができる家庭向けの船舶ユニットで、海上を私たちの居住スペースにしようという試みだ。
この新しい構造物は、陸上の既存のインフラとも接続しつつ、完全に機能的な生活空間を構築。沿岸都市の自然な延長となるような、新しい海上コミュニティを作り出すものである。また、海岸線から800mの距離に停泊させるので、陸上での日常生活とも十分に近い距離を保つことができる。
さらに、陸上と同じ機能を無理なく備える完全に自律的なシステムで、ユニットは固定された浮島に停泊、ユーザーの希望に応じて簡単に停泊・出発が可能だ。
Ocean Communityのもう1つの利点は、水や太陽、風などの持続可能なエネルギーを利用できること。コンセプトムービーでは2035年のシンガポールを想定しているようだが、プロジェクトではホテルや観光スポット、住居など、商業的な利用も視野に入れているそうだ。