ガートナーが「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2019」を発表
「5G」に対する期待が「過度な期待」のピーク期に

ガートナー ジャパンは、「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2019」を発表した。2019年現在の日本のICT市場において、ITリーダーがデジタル・ビジネスを推進するにあたり重要な役割を担う、代表的な40のキーワード(テクノロジ、サービス、方法論、プラクティス、コンセプトなど)を取り上げている。

同社のハイプ・サイクルは、キーワードの認知度、成熟度や採用状況、および各キーワードが実際のビジネス課題の解決や新たな機会の開拓にどの程度関連する可能性があるかを視覚的に示したもの。

ガートナーのマネージング バイスプレジデントの長嶋裕里香は「2019年現在、例えば『モノのインターネット』『人工知能』『ブロックチェーン』は、幻滅期に位置付けられています」。「一方、『5G』に対する期待が『過度な期待』のピーク期に入ったとガートナーは評価しました。これには、新たなテクノロジの活用とその普及がもたらし得るさらなる破壊に対する期待が影響しています」と述べている。

日本では、「デジタル」や「デジタル・トランスフォーメーション」という名のもと、何らかの活動を進める企業が増加。一方で、「デジタル」への取り組みを始めたがうまくいかない、「デジタル」をどこから始めるべきか分からないという声も一定数存在しており、新たなテクノロジやサービスの変化のスピードが速いことに加え、それらが組み合わされることで複雑性が増し、テクノロジを使いこなす難易度が高くなっている状況があるそうだ。End