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2019.11.11 16:27
エストニアの首都タリンにあるウレミステ地区では、「レール・バルティカ(Rail Baltica)」鉄道計画の新ターミナル駅の建設が計画されており、Zaha Hadid Architectsは地元のEsplanとの共同設計案が勝利を収めたと発表した。
このレール・バルティカは、タリンからリトアニアとポーランドの国境まで延びる全長870 kmの電気鉄道網プロジェクト。これにより、タリンやリガ、ビリニュスといったバルト三国の主要都市がヨーロッパの⾼速鉄道網とつながり、この新ターミナル駅はその始発駅となるものだ。
ウレミステのターミナル駅は、地元のコミュニティにとっては公共のかけ橋となり、また通勤者、国内外の鉄道旅行者、さらには隣接するタリン空港を使う旅行客にとってはマルチモーダルな移動ハブとなるように設計されるという。
駅の空間的な形状は構内を通る循環ルートから決まり、移動しやすく、ターミナルに乗り入れるバスやトラム、鉄道もスムーズにつながるようになるという。
段階的に構築されるモジュラー構造システムを取り入れることで、建設中でも鉄道路線が継続的に運⽤できるそうで、イギリスの建物環境認証システム「BREEAM」に沿って駅舎の設計・計画がなされることになっている。