デンマーク・コペンハーゲンのメンズアパレルメーカー「Son of a Tailor」は、アパレル産業の廃棄物を減らす「ZERO WASTE PULLOVER」をKickstarterで公開している。

アパレル産業における廃棄物の問題は徐々に知られるようになっているが、その取り組みはまだまだ進んでおらず、衣類のために製造された生地のうち、40%は廃棄物になってしまうそうだ。

製造過程で生まれたり、在庫になったり、さらには品質やデザインがイマイチで着られなかった生地の廃棄物をゼロにするために、ZERO WASTE PULLOVERではオーダーメイドを採用。島精機製作所製の3Dニットテクノロジーを使うことで、製造過程で生まれる無駄を徹底して排除するという。

また、サイドはシームレスにし、袖は弾力性を持たせているので伸びたりせずに形状を記憶、ネックラインも丈夫で分厚いものにするなど、すぐに着られなくなってしまうこともない。そのほか、かゆみの防止や温度調節、通気性などの機能も備える。

廃棄物の減少に向けて、1枚のプルオーバーをできるだけ長く快適に着ることがなによりの解決策なのかもしれない。