東京・銀座にあるATELIER MUJI GINZAは、2019年11月29日（金）から 2020年3月8日（日）まで、「考える。益子の新しい伝統に向けて」展を開催する。

同工房では、イタリアデザインの巨匠 エンツォ・マーリ（Enzo Mari）との対話から生まれた「栗の木プロジェクト」を展開。「目先の経済を優先するのではなく、栗の木を植えるように長く持続し未来の人々に実りをもたらすこと」を目指した展覧会とイベントを開催している。

今回は、2018年に発足した益子町と益子町の民間の作り手が共同でデザイン企画開発を行う制作グループ「MASHIKO Product」との協働による「栗の木プロジェクト」をスタート。

プロジェクト第3弾となる同展のテーマは「考える」。はじまりは、マーリが1970年代にダネーゼ社のため、磁器工房の職人とともに手がけた器のシリーズ＜SAMOS＞で、職人とデザイナーが対等に対話することによってクオリティを生み出す手仕事のあり方を目指したという。

その哲学から発想を得て、益子焼の産地を舞台に、現地の作家とATELIER MUJI GINZAが構成したデザイナーを含むチーム、計11名による６日間のワークショップを実施。そのプロセスを語る約150点以上の試作やツール、さらに＜SAMOS＞２点を展示する。

今回の展示は、益子焼の新たな伝統に向けた長期プロジェクトのローンチで、今後もワークショップを継続し、メソッドを進化させていく予定だそうだ。