NEWS | アート
2019.10.29 14:11
ドイツの出版社 TASCHENから増補改訂版「Christo and Jeanne-Claude」が登場した。クリスト自身がデザインしたTASCHENのベストセラーをアップデートしたもので、伝記や批評、カタログなどを収録。初期のドローイングや家族写真、さらには未完のプロジェクト案まで、クリスト&ジャンヌ=クロードの活動全体を網羅した616ページの大著だ。
「The Floating Piers」や「The London Mastaba」といったインスタレーションや、「The Mastaba of Abu Dhabi」や「L’Arc de Triomphe Wrapped, Paris」の作業過程など、旧版の発売後10年間に手がけたプロジェクトも数百点にのぼる写真やドローイングで紹介。
写真家のヴォルフガング・フォルツ(Wolfgang Volz)による多岐にわたる写真資料や、著者である評論家のポール・ゴールドバーガーが加筆した序文のほか、ジャンヌ=クロードが2009年に亡くなる直前に行った夫妻と著者の最後の対談も収録している。
ジャンヌ=クロードへの感動的なオマージュであり、その想像力が世界中に影響を与えた2人組のアーティストの作品を称える1冊となっている。