NEWS | 建築
2019.10.29 15:10
オランダ・デルフトに拠点を置く建設設計事務所 Mecanooが中国・深圳の新たな複合施設「Konka mixed-use」の設計案を公開している。
歴史ある中国の小規模な町の都市構造にヒントを得た複合施設で、2つの向かい合うタワーで構成する案だ。周囲には広場や緑豊かなテラスを張り巡らせ、北西と南東の角の高さの違いを埋めるために、段差のある建築も2つ配置する。
電子機器製造企業である康佳グループの本社が入居を予定する、高い方(280m)のタワーは南西角に位置。反対側の角にあるビジネスアパートメントタワーからは、深圳湾のパノラマや北側に広がる山々を眺めることができる。
都市デザインとして、さまざまな規模で機能し、遠くから見ても近くから見ても建物のアイデンティティを維持できるシステムを空間戦略に採用。9×9mのグリッドにより、オフィスタワーと小規模なアパートメントのあいだのスムーズな移行が可能になり、豊かで多様な都市空間が生まれるという。
低層のテナントビルの大部分は有孔の銅パネルで覆われているが、康佳グループのオープンな文化を反映してタワーは透明にする。高性能ガラスには銅メッシュを重ねることで、オフィスタワーの斜角を強調。ビジネスアパートメントタワーのすべての階にも同じ斜めのラインを使い、角度のついたバルコニーが設けられている。